日本人創業者の仮想通貨銘柄があるのはみなさんご存知でしょうか?
今回、紹介するオミセゴー(OmiseGo/OMG)という仮想通貨は日本人である長谷川潤さんが創業したOmiseサービスを利用する際に使われる仮想通貨です。Omiseは決済サービスであり、東南アジア等の銀行口座やクレジットカードを持っていない方々のニーズに応える形でサービスが流行しました。
同じ日本人として、世界で活躍している長谷川潤さんとオミセゴー(OmiseGo/OMG)の異本的な概要から最新ニュース、そして今後の展望等詳細に紹介しますので、是非とも最後までお付き合いください!
目次
オミセゴー(OmiseGo/OMG)の解説
オミセゴー(OmiseGo/OMG)基本情報
開始日 | 2013年 |
創業者 | 長谷川潤 |
ティッカー | OMG |
マイニング | Proof of Stake |
発行上限 | 140,245,398 OMG |
公式サイト | https://omisego.network |
公式ツイッター | https://twitter.com/omise_go |
日本国内での取扱 | 無し |
海外での取扱 | Binance、Poloniex、BITTREXなど |
なんと、創業者は日本人の長谷川潤さんという方です!
しかし、残念ながら、国内の取引所ではまだ取り扱いがなされていません。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)の基本コンセプトがアジア圏内の銀行口座を持っていない人やクレジットカードを持っていない方をターゲットとして提供された決済システムです。
日本ではほとんどの方が銀行口座やクレジットカードを持っているので直接オミセゴー(OmiseGo/OMG)の需要はないかもしれませんが、日本にも出稼ぎに来ている東南アジアの外国人の方が多くいます。
平成28年の厚生労働省の発表ですと、外国人労働者数は約108万人であり、国籍別で見てみると、中国人が31.8%、ベトナムが15.9%、フィリピンが11.8%、ブラジルが9.8%、ネパールが4.9%と上位5カ国中4カ国がアジア圏の方々であり、全体の66%を占めます。
また、少し古いですが2006年当時で日本から上記の外国人労働者が母国へ送った金額は32億ドルになります。32億ドルのうち、66%はアジア圏の母国へ送金している計算になりますので、日本からアジア圏への送金は約21億ドル(日本円にして2100億円)です。
もはや無視出来る規模ではなくなって来ていることは確かなので、今後オミセゴー(OmiseGo/OMG)の送金サービスが国内にも浸透してくることが容易に予想されます。
したがって、ゆくゆくは国内の仮想通貨取引所でもオミセゴー(OmiseGo/OMG)が取り扱われるようになると思います。
出典:労働者送金:http://www.smtb.jp/others/report/economy/cmtb/pdf/repo0806_3.pdf
出典:外国人労働者:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000148933.html
オミセゴー(OmiseGo/OMG)ルのチャート推移
オミセゴー(OmiseGo/OMG)のチャート推移を見て見ましょう
2017年上半期はほとんど値段がついていない状況であしたが、10月から急激に価格が上昇し、2018年1月には、2800円を付けています。その後下落していますが、年末年始に価格のピークを付けてその後下落しているのはオミセゴー(OmiseGo/OMG)に限った話ではなく、仮想通貨業界全体がその傾向にありますので気にする必要はないです。
年末年始にピークを付けて下落した仮想通貨の中でも、ビットコインは顕著であり、ピーク時は20000ドルを付けたのですが、現在は9000ドル台を推移しておりなかなかピーク時の半値まで戻せていません。
それを考えるとそもそもオミセゴー(OmiseGo/OMG)は半値まで下がっていないのでオルトコインの中でも非常に強く、底値を固めて来ているのではないでしょうか。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)を取り扱っている仮想通貨取引所
Binance | マルタ島(以前は香港) |
Bittrex | アメリカ ラスベガス |
Poloniex | アメリカ デラウェア |
OKex | 香港 |
HitBTC | 香港 |
Crypropia | ニュージーランド |
CoinBene | シンガポール |
BuyUcoin | インド |
ETHFINEX | 不明 |
Mercatox | イギリス |
海外の主要な取引所は割と取り扱っています。
特に上場させる銘柄を厳選しているPoloniexで取り扱いがなされているのは仮想通貨のバリューとしては高くなります。また、オミセゴー(OmiseGo/OMG)がICOする以前(2017年以前)からある取引所(Poloniex、Bittrex、HitBTC)が取り扱っているのは通貨的に魅力があるからなのではないでしょうか。
創業者とチームのメンバー
長谷川潤さんの経歴
前述のように、創業者は長谷川潤という日本人です。彼の活躍を年表にまとめてみました。
年表 | 出来事 |
1999年 | 高校卒業後単身アメリカへ |
2009年 | 「LIFEmee」サービス立上げ |
2011年 | 日本でクーポンサイト立上げ、大手企業へ売却 |
2013年 | タイにてOmiseサービス立上げ |
2017年 | ForbesJapan TOP10で第8位にランクイン |
2013年に親友であったタイ在住のエズラ・ドン・ハーリンスットさんと共にオミセゴー(OmiseGo/OMG)を創業し、現在は社員100名を超える会社にまで成長させることが出来ました。
1999年に高校卒業後、単身アメリカへ渡り、2009年に「LIFEmee」というライフログサービスを立ち上げアメリカで開催されたTechCrunch50に出場し、ファイナリストにまで選出されました。その後、日本に帰国し、2011年に日本の顧客を主に対象としたクーポンサービスを立ち上げ、このビジネスは大手カフェチェーンにシステムとして売却したようです。
その後2013年にタイでOmiseサービスを展開し、今に至ります。
また、2017年には、Forbes Japanが選ぶ国内ベストスタートアップTOP10において、第8位に選出されるなど、経営者としての功績も非常に評価されている人物です。
その時のOmise公式ツイッターの投稿はこちら。
Forbes Japan: Best Startups Top 10にてOmise代表の長谷川 @JUN_Omise がなんと第8位に選ばれました!ちょっと早めの🎄🎁。
これからも”いいエコシステムをつくる”べく走って行きます!#Omise #OmiseGo pic.twitter.com/oQqqMVA0n6— Omise Japan (@OmiseJapan) November 25, 2017
長谷川潤さんは、高校卒業後単身でアメリカに渡り、2009年のTechCrunchでファイナリストになったり、日本、タイで起業したりと非常にグローバルに、そしてバイタリティ溢れる活動ぶりですね!
オミセゴー(OmiseGo/OMG)歴史と特徴
ことの発端は、東南アジアの情勢
日本で生活している私たちには想像もつかないかもしれませんが、東南アジアでは銀行口座やクレジットカードが持てない人が多く存在しています。そのため、口座を持っていない人に対しては現金しか渡すことが出来ない状況なのです。
スマホですぐに送金できる決済システムが必要
そんな状況を打破するためには、「スマホですぐに送金できる決済システムがあれば良いなぁ!」という発想から、Omiseの決済サービスが生まれました。
東南アジアでは、銀行口座やクレジットカードは持っていなくてもスマートフォンは持っている!という人が多く、日本よりもプリペイド携帯等が多く普及しています。そういった方々のニーズが高かったため、オミセゴー(OmiseGo/OMG)が東南アジアで流行しました。
スマホで送金するなら仮想通貨
オミセゴー(OmiseGo/OMG)(OMG)の場合は、もともと仮想通貨やブロックチェーンという話が出てくる以前にOmiseというサービスを決済サービスとしてローンチしてあったのですが、やはり決済部分に問題がありました。
そんな中、イーサリアム財団から打診を受け、当財団に加入・支援するようになったのが2015年の話です。その時代はまだ日本国内、世界でもビットコインやブロックチェーン技術は注目されていなかったのです。このタイミングでイーサリアム財団に加入を決め自身が運営するOmiseサービスで利用できる「オミセゴー(OmiseGo/OMG)(OMG)」という仮想通貨を発行して送金サービスをより速く、より簡易に行うことが出来るようになったのです。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)のパートナーとの関係
オミセゴー(OmiseGo/OMG)のパートナーとして尽力している企業は以下です。
企業 | 国 | 事業内容 |
SBIインベストメント | 日本 | 投資事業(グループ内に国内大手証券会社) |
AscendCAPITAL | アメリカ | 投資事業 |
SMDV | アメリカ | 投資事業 |
SMBC | アメリカ | 投資事業 |
KRUNGSRI | タイ | 銀行 |
GoldenGateVentures | シンガポル | 投資事業 |
500startups | アメリカ | 投資事業 |
パートナー企業で特に注目すべきなのは、やはり日本の最大手証券会社を持つSBIホールディングスの投資事業を担うSBIインベストメントが出資している点と日本のメガバンクの一つである三井住友銀行がパートナーとして加盟している点です。
SBIグループでは傘下にSBIバーチャルカレンシーズという仮想通貨交換業者を抱えているため、そこでオミセゴー(OmiseGo/OMG)を取り扱うことになることも考えられますし、SBIインベストメント自体は、ビットフライヤーにも出資したり、SBIリップルアジアに出資したりと仮想通貨方面への出資も積極的に行っているため、より普及させて行くための強力なバックアップを得られるのではないでしょうか。
また、意外にもアメリカの投資会社から出資を受けている点は非常に気になるポイントです。いずれはアジアを飛び出してアメリカ進出も予想できます。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)の現在の活動
下記はオミセゴー(OmiseGo/OMG)のロードマップです。2018年にはDEXの構築を目指しています。
分散型取引所の設立
The implementation of the decentralized exchange is split across two phases.This phase will maintain a centralized service to provide order matching, but users will have custody of their funds with non-custodial order settlement on the OMG Plasma chain. Multiple currencies will be supported, including Eth and ERC20.
引用:https://blog.omisego.network/omisego-roadmap-update-94819e20ada2
DEX構築はフェーズが2つに分かれておりますが、2018年では上記の通り、オーダーマッチングを提供するための中央集権管理は維持されるようです。が、フェーズ2では注文とマッチングをPlasmaチェーンに移し、完全に分散化させるようです。
#フェーズ2に関しては時期未定
日本ではあまり注目されていないDEXですが、海外の仮想通貨ではステラ、ビットシェアーズ等の様々な仮想通貨が独自の分散型取引所を構築しています。
これにより、取引所の破綻といった外的要因に悩まされることなく好きに取引を行うことが出来るようになります。決済サービスを提供している企業が取引所の行く末にサービスが左右されないようにするための施策の一つですので、今後オミセゴー(OmiseGo/OMG)を普及させていくためには必要な開発ですね
オミセゴー(OmiseGo/OMG)はどこで使えるの?
オミセゴー(OmiseGo/OMG)を使ったサービスは個人間の送金だけでなく、お店と利用者との間でも利用することが出来るようになります。注目すべき点は、タイのマクドナルドとの業務提携です。
2017年12月25日に公式サイトでアナウンスされたマクドナルドとの業務提携です。
現在は現金、クレジットカード、各種ペイメントですが、その中に初めて仮想通貨決済としてオミセゴー(OmiseGo/OMG)を導入することとなりました。
それ以外にも、タイ政府機関のETDAとの国民ID開発にブロックチェーンを活用することを合意しています。仮想通貨の決済として利用するだけでなく、ブロックチェーンとしてオミセゴー(OmiseGo/OMG)を利用していく流れも出来ています。
Omiseはタイ政府機関のETDAとブロックチェーンを活用した国民IDの開発に関して合意を結びました!
今後もブロックチェーンを活用したプロジェクトに数多く取り組んで参ります!#OmiseGO #ブロックチェーン #イーサリアム https://t.co/tZah6tEuu6 pic.twitter.com/XM25F8rjKs— Omise Japan (@OmiseJapan) February 19, 2018
オミセゴー(OmiseGo/OMG)の購入方法
オミセゴー(OmiseGo/OMG)の購入方法ですが、前述の通り、残念ながら国内の取引所ではまだ取扱がなされていません。したがって、購入する場合は海外の取引所にご自身の口座を開設し、その口座にビットコインを送金してビットコイン建でオミセゴー(OmiseGo/OMG)を購入する必要があります。
BinanceやPoloniex、そしてBittrexでは、他のオルトコインも取り扱っているので、日本でXRPを購入し、海外送金してビットコインに換金した上でオミセゴー(OmiseGo/OMG)を購入すると送金手数料が一番安価に抑えられますので、購入したい!という方はその方法でお試し下さい。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)のメディア紹介歴・最新ニュース
SeekingAlphaでは、オミセゴー(OmiseGo/OMG)の投資は2018年にはROI1000%行くのでは?と特集が組まれました。
https://seekingalpha.com/article/4169498-omisego-1000-percent-roi-2018
ROIで1000%行く企業は株式会社ではあり得無い状況です。これは仮想通貨業界ならではのことだと言えます。このような特集、そして分析がなされることは仮想通貨の投資対象としては非常に良い傾向にあると言えます。
2018年4月10日のBTCMANAGERでは、オミセゴー(OmiseGo/OMG)が韓国のクレジットカード会社とのパートナー提携がなされたことが報道されました。
https://btcmanager.com/omisego-partners-with-south-koreas-largest-credit-card-company/
提携を発表したカード会社はこちら:https://www.shinhancard.com/conts/person/main.jsp
クレジットカード会社は送金・決済サービスを展開するオミセゴー(OmiseGo/OMG)のライバル企業とも言えますが、しっかりと共存することも考えていることが伺えますね
NWESBTCでは、MakerDAOとコラボレートしたことが報道されました。
これは、前述のDEX(分散型取引所)の構築に向けてのコラボレートのようでして、2018年のロードマップにあるように、しっかりとDEXを構築しようとプロジェクトの動きが見える非常に良い情報だと言えます。
投資の分析対象にもなっていて、実用化・普及に向けての動きも非常に注目されていることが伺えるので、世界中で注目されている仮想通貨銘柄の一つと言えます。
オミセゴー(OmiseGo/OMG)のまとめ
オミセゴー(OmiseGo/OMG)が参入している決済・送金サービスの既存ライバル業者は銀行やクレジットカード会社です。また、仮想通貨業界の中でもリップルやステラも同様に決済・送金サービスを展開していこうとしています。
実際に実用化されている点で上記2銘柄に比べると一歩も二歩も先に進んでいるようにも思えます。
アジア圏内ですでに実用化されているということを武器に今後もアジアを攻めてアジア圏内の全ての送金・決済プラットフォームをオミセゴー(OmiseGo/OMG)に変えられるよう頑張って行って欲しいです!
日本人でここまで仮想通貨業界でグローバルに活躍している人はほとんどいませんので、個人的には応援していきたいプロジェクトそして企業の一つです。
また、投資対象として考えても、オミセゴー(OmiseGo/OMG)は有力銘柄の一つだと考えます。
2018年は仮想通貨が世界的にも見直される時期に来ており、実用化に向けての動きが無い仮想通貨や競合する仮想通貨の中でも淘汰が始まると予想されています。
そんな中でも、着実に実用化され、地域に根付き利用されている実績があるオミセゴー(OmiseGo/OMG)は今後のシステムブラッシュアップとビジネス的な外交を重ねて行けば現在の価格を大きく上回る需要が期待されます。
そして、日本国内の仮想通貨取引所でまだ取扱がなされていない点も投資対象としてメリットと言えます。日本は仮想通貨取引量世界一の国なので、日本で取扱がなされると今以上に買い注文が増えることが容易に想定されます。したがって、需要が高まるため、価格も上昇することが期待できます。
今のうちに海外の取引所でオミセゴー(OmiseGo/OMG)を購入しておくのも一つの手かもしれません。
今後も要注目の仮想通貨としてプロジェクトの進行を逐一注目して行きたいと思います!
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