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Antminerが初の水冷式ASICを発表
約10日ほど前にビットコイン用の新しいASICが、Bitmainの中国語のウェブサイトに登場しました。そして英語のウェブサイトにも掲載され、この新しいASICの第一ロッドは9月1日から10に出荷、発送されます。
発表された価格は745ドルで、ラジエーターと付属品付きでプラス 129ドル、PSUはプラス92ドル、1台あたり合計966ドル(出荷費用や付加価値税は含まない)となります。
出荷や税金を考慮すると、EU圏に住んでいる場合、Antminer S9-Hydroの費用は約1200ユーロになります。 いくつかの仮想通貨関連のウェブサイトでは、この新しいASICを「新たな興味深い追加」または「ゲームチェンジャー」とも呼んでいますが、私には疑問があります。このマイナーにどんな利益を期待できるのでしょうか?
Antminer S9-Hydroのスペック
基本スペック
ハッシュレート | 18TH/s |
アルゴリズム | SHA256 |
電力使用量 | 1728w |
電力効率 | 96J / THs |
騒音レベル | 25°C で45dBA(最大:58dBA、最小:26dBA) |
その名の通りS9-Hydroは、基本的にはハッシュボードが追加されたAntminer S9(13.5 TH)で、ハッシュレートをより高めるため消費電力が比例的大きいです。
Antminer S9-Hydroはいかなる新技術も搭載していないようです。 冷却システムは、常に新鮮な水を必要とします。交換におけるS9-Hydroのノイズは、近頃のどのBitmainのASICと比べてもかなり小さいです。
Antminer S9-Hydroの収益性
収益性については、1日に0.0007BTCまでこのマイナーで得ることができます。
これは年に0.25 BTC(現在の難易度で6,727,225.469722.0)という計算になります。電気代が0円で、difficulty(発掘難易度)に変化が無い場合はまともなASICに見えます。
もし20円/ KWh(日本の平均の電気代より低い)を支払う場合は1年間で10万円の赤字です。(現在のビットコイン価格80万円で試算)
ビットコイン価格別収益予測表
ビットコイン価格 | 電気代(KWh) | 年間電気代 | 利益 |
80万円 | 11円/ KWh | 約166,702円 | 33,298円 |
80万円 | 15円/ KWh | 約227,322円 | -27,322円 |
80万円 | 20円/ KWh | 約303,096円 | -10,3096円 |
80万円 | 25円/ KWh | 約378,870円 | -178,870円 |
100万円 | 11円/ KWh | 約166,702円 | 83,298円 |
100万円 | 15円/ KWh | 約227,322円 | 22,678円 |
100万円 | 20円/ KWh | 約303,096円 | -53,096円 |
100万円 | 25円/ KWh | 約378,870円 | -128,870円 |
ビットコイン価格が120万円であれば電気代が25円/ KWhでも利益が出そうです。
現在マイニング効率が絶えず低下しているため、Antminer S9-Hydro購入費用を回収する可能性はより低くなるでしょう。
Antminer S9-Hydroのメリットとデメリット
メリット
アントマイナーS9に比べてノイズが少ない 2週間以内に出荷開始 短所 初期価格が高い 仮に電気代が無料でも、マイナーが完済できない可能性が高い
デメリット
初期価格が高い
仮に電気代が無料でも、マイナーが完済できない可能性が高い
Antminer S9-Hydroは買いなのか?結論
このASICをおすすめしますか?私はおすすめしません。
Antminer S9を使えば良いだけで、Antminer S9-Hydroは我々には本当に価値がありません。 ビットメインが新技術(10nmでも7nmでも)に基づく新しいSha-256マイナーを発売予定なので、その前に16nmチップの在庫を空にしようとしているのだと、個人的には思います。
CanaanとGMOインターネットはすでに7nmベースのASICを提供しており、Bitmainもそろそろ発表してくる頃合いかと思います。
動画もあるよ
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