マイニングを行う上でグラフィックボードと電源はかなり重要です。電源に限っては有名なメーカーの高品質なモデルを買うことを強くおすすめします。中華製の激安電源にはくれぐれも手を出さないようにして下さい。
今回はマイニングに適した電源を紹介していきます。
まずは電源の規格の説明から
目次
電源ユニットの性能規格80PLUSとは?
パソコンの電源には統一された80PLUSという規格があります。これは80%以上の電気変換効率を保証した規格で全部で5のグレードに別れています。
電源変換効率が低いと1000wを供給をするために1200wの電力を使うと言ったように無駄な電気のロスが生まれます。
最上級モデルはTITANIUM(チタニウム)です。TITANIUM(チタニウム)は電気変換効率が高いですが電源ユニットの値段も高いです。
電気変換効率が高いと電気代を節約することが出来ます。グレードによって電気変換効率はどのくらい違いがあるのでしょうか?表にまとめました。
一番低いモデルのSTANDARD(スタンダード)と最上級モデルのTITANIUM(チタニウム)を比較した場合10%も違いが出てきます。マイニングは24時間電気を使うので電源変換効率は非常に重要です。電源変換効率が良ければ電気代を節約することが可能です。
どれだけ節約できるか実際に見てみましょう。電源ユニットが1200wを得るために必要な消費電力を計算してみました。負荷率は100%で計算しています。
- STANDARD 80% 1200/0.80 = 実際に消費する電力1500w
- TITANIUM 90% 1200/0.90 = 実際に消費する電力1333w
差し引き167w
1日の電気代(1kWhを25円で計算)
25yen* 167w * 24h = 100yen
1日あたり100円の節約が可能です。
1日 | 1ヵ月 | 3ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 |
100円 | 3,000円 | 9,000円 | 18,000円 | 36,000円 |
かなり電気代を節約することが可能です。
今回はわかりやすいように電源変換効率が一番低いSTANDARDと一番高いTITANIUMを比較してみましたが、マイニングに使用する電源はGOLD以上のものを使用して下さい。安いモデルを使うと突然電源が落ちるなどのトラブルが起きる可能性が高まります。電源だけはケチらない方が良いと、先輩マイナーの方々も言っていました。
マイニングにおすすめの電源
それでは実際にどの電源を買えば良いのでしょうか?というか何ワットのやつを買えば良いか悩みますよね、GOLD以上で一番安いのを探すと下記の電源ユニットにたどり着くかと思います。
Corsair RM750x -2018-750W
しかし!これはダメ
なぜなら・・・
Corsair RM750x -2018-750W PC電源ユニット
同梱されているケーブルが少ないし、電源ユニットの差込口も少ないのである
Corsair HX850i 80PLUS PLATINUM 850W PC 電源ユニット
おすすめはこれ


付属ケーブルも多いし、差込口も多いぞ
80PLUS PLATINUM 1000W PC 電源ユニット
モグラが実際に買ったのはこれだ

これはさらに差込口が多いです。
ケーブルもさっきのより多かったはずです。
同梱されているケーブルの中で一番使うのが下記の8pinケーブルです。
この8pinケーブルはグラフィックボードの電源供給に使うのですが、マイニングの場合はライザーカードの電源供給にも重宝します。そして足りなくなります。。
ライザーカードへの電源供給方法はいくつかあるのですが結構大変です。詳しくは下記の記事で

一番簡単でコスパがいいのはサーバー電源
サーバー電源を使うメリット
- 安定性・・・サーバー電源は24時間365日稼働する事を前提に作られているので非常に安定しています。
- 安い・・・ATX電源と比較すると価格が安いです。1万円前後で買えます。
- ケーブルも安い・・・電源ケーブルも安いです。
サーバー電源を使うメリット
- ATX電源と組み合わせる場合は注意が必要・・・パソコンをシャットダウンしてもサーバー電源は自動で消えません。ずっと電源がついた状態のままです。
- 騒音問題・・・サーバー電源は高負荷状態になるとファンが小さいため音がうるさいです。
サーバー電源を使ったマイニングリグ
このようにサーバー電源を使うとコスパが良く、更にケーブル不足問題もすべてクリアできます。サーバー電源は負荷率が高まると高音でファンが回るのでかなりうるさくなりますが、負荷率が低い状態であればコルセアの電源と同じレベルのノイズです。結構おすすめですね
電源を2つ連動する方法
電源容量が足りない場合はATX電源ユニットを複数個使う必要があります。
電源連動ケーブルを使う方法

上記の電源連動ケーブルを使えば2つのATX電源ユニットを連動して使うことが可能です。
マイニング用マザーボードを使う方法

上記のマイニング用マザーボードを使えば、最大三つまでATX電源を連動させることが可能です。モグラもこのマザーボードを使用して、マイニングリグを組み立てています。このマザーボードの設定方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
電源容量が足りない場合に起きる不具合(エラー)
GPUの動作が不安定になる
電源容量が十分に確保できていない場合、GPUのハッシュレートが出なかったり、GPUが落ちる(稼働していない状態)になります。
火事になるかもしれない
サーバー電源を容量オーバーで使用した結果、サーバー電源が火を吹いたと言う話を聞いたことがあります。サーバー電源をしようする場合は必ず余裕を持って使用しましょう。因みにモグラの場合、750 wのサーバー電源には1080Tiを2台までしか繋げていません。
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