世界第2位のビットコインマイニングメーカーであるCanaan Creative(カナン・クリエイティブ)は、世界初のビットコインのマイニングを行えるテレビを発表しました。
アヴァロンマイニングテレビを販売予定
カナン・クリエイティブは、「アヴァロンマイナー・インサイド」という名前のビットコインマイニング機器としても機能する43型テレビを販売する計画を発表しました。
世界第2位のマイニング機器メーカーであるカナンは、A3210の16nm ASICチップを搭載したテレビが、毎秒2.8兆ハッシュの処理が可能であることを明らかにしました。カナンはさらに、このアヴァロンマイニングテレビが人工知能によってビットコインマイニングの収益をリアルタイムで計算し、音声操作機能や4K解像度なども備えていると述べています。
またこのテレビはカナン・クリエイティブのプラットフォーム上で、エンターテイメントコンテンツやギフトを購入することができます。カナンは主にこのアヴァロンマイナー・インサイドを、代理店を通じて顧客に販売する予定です。
カナンの製品ライン拡大
今年の初めに、カナンは香港証券取引所に株式公開を申請しました。その内容によると、2017年の同社の総収入は13億元(約2億ドル)であり、前年比で27倍の増加となっています。同社は2017年に約30万ものアヴァロンマイニング機器を販売し、これは世界のマイニング業界による処理能力の19.5%を占めると報告されています。
カナンはその申請時に、製品ラインの拡大を希望すると表明し、「システム製品の単一ラインでの規模と収益性を維持できず、それに加えて新製品を提供できなかった場合、当社の成長にかげりが出るだろう」と述べています。
北京のアナリストであるシャオ・レイ氏は、マイニングテレビを「誇大広告のようだ」と主張してこのプロジェクトを却下し、「この業界の企業が既存の主要なテレビブランドに、マイニング機能を組み込むことができれば、より意義があるだろう」と付け加えています。
同社は仮想通貨が中心の家電製品の開発を、計画していないことを表明しています。
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